美内すずえ作「ガラスの仮面」より新作能 『紅天女』

 

上演に先立ち、「ガラスの仮面」作者の美内すずえさんのトークが行われます。(午後1時、午後5時 両公演とも)

平成26年 3月2日(日)名古屋能楽堂

午後1時開演/午後5時開演(2回公演)

入場料金/S席¥11,000 A席¥9,000 B席¥7,000

監修
美内すずえ
脚本
植田 紳爾
演出・能本補綴
梅若 六郎

1975年以来、今なお連載が続く少女漫画の大ベストセラー「ガラスの仮面」。 女優をめざす主人公北島マヤとライバル姫川亜弓が競い合い成長していく物語ですが、その中で至高の演劇、幻の名作として描かれるのが「紅天女」です。 2006年、国立能楽堂で初演され大評判の舞台となりました。 名古屋では初めての上演となります。 漫画の作者 美内すずえの監修のもと、宝塚歌劇団の植田紳爾が脚本を担当、芸術院会員・梅若玄祥が演出・主演。また劇中で別人格に姿を変える難役の仏師にはワキ方の新星・福王和幸が扮します。 冒頭の朗読、夢幻能の中に突如として現代能が立ち現れる演出、また既視感を覚えるような間狂言と、新作能ならではの見どころもいっぱいです。 いまだ漫画では「紅天女」の結末が語られていませんので、能楽ファンのみならず少女漫画ファンも必見の舞台となるでしょう。 戦乱の世にくりひろげられる梅の精と仏師の恋の物語に、自然との共生、平和への祈りを込めた天女の舞。 少女漫画の血をうけて、能の歴史に新たな一頁を刻んだ舞台をぜひご覧ください。

ものがたり

一つの伝説がありました。 かつて、戦乱と天変地異で世が乱れたとき、一真という仏師が、千年を経た梅の霊木より輝ける天女像を彫り、世の乱れを鎮めたといいます。 時を経て、再び世を災いが覆ったとき、一人の仏師がその幻の天女の像を求めて旅に出ます。 仏師は何かに導かれるようにして紅谷という里に迷い込みますが、そこはかつて梅の木の化身・阿古夜と仏師・一真が出会い、恋をして別れた場所でした。そこへ現れた里の女は、阿古夜の生まれ変わりでしょうか。 旅の仏師もまた一真となって物語に入り込んでしまいます。 世に平安をもたらすため、千年の梅の木を伐って天女の像を作ろうとする一真。 しかし、梅の木を伐ることは、その化身である阿古夜の命を奪う事でした。 再び繰り返される葛藤に、一真と阿古夜は責め苛まれます。 しかし、世を救う紅天女を呼び出すには、この苦しみを越えなければならなかったのです。

お話
美内すずえ
阿古夜・紅天女
梅若玄祥
仏師・一真
福王和幸
東の者
茂山七五三
西の者
茂山千三郎
朗読(月影千草)
花瀬みずか
藤田六郎兵衛
小鼓
後藤嘉津幸
大鼓
河村眞之介
太鼓
加藤洋輝
地謡
  • 林 宗一郎
  • 味方 團
  • 田茂井廣道
  • 角当直隆
  • 松山隆之
  • 河村和貴
  • 川口晃平
  • 河村和晃
後見
  • 山崎正道
  • 小田切康陽
  • 大江信行

チケットのお取扱い

※やむを得ない事情でプログラム内容が変更になる場合がございますのでご了承ください。

※開演後の入場については、入場制限をさせていただきます。

※未就学児のご入場は、ご同伴の場合でもお断りいたします。

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