ワシヤネンです。
ちょっと遅なりましたが、おかげ様で、去る６月末に「ベル☆スタア強盗団」の１巻を発売させて頂きました。

著者の伊藤明弘先生と言ったら「ワイルダネス」（小学館）や「ジオブリーダーズ」（少年画報社）で有名な方なんですが、その伊藤先生の初期の代表作が「ベル☆スタア強盗団」です。

内容を少しだけ紹介しておくと、スタアと言っても芸能界の「スター」も「星」も関係なく、アメリカの西部開拓時代に実在した列車強盗のスタア家のベルという女性のお話です。

ベル・スタアと言えば、アメリカでは、あの不朽の名画・「明日に向かって撃て！」で若き日のポールニューマンとロバート・レッドフォードが演じたブッチ＆サンダンスや同じく度々映画化されている「OK牧場の決闘」の保安官ワイアット・アープのような、西部劇の世界では伝説的な女性列車強盗で、アメリカ初の銀行強盗と言われているジェーシー・ジェイムズ（今年初めにブラットピット主演で映画化されました）とコール・ヤンガーのギャング団とも親交のあった女性と言われています。

この時代の無法者・アメリカン・アウトローは、確かに犯罪者なのですが、南北戦争で敗れた者を追い出し、利権に走る施政者による暴力と利権に立ち向かった義賊的な解釈をされています。

ガン・アクションを描かせたらいまや日本一、と言われる伊藤明弘が、このベル・スタアの伝説をモチーフに、大胆に創作した西部劇が、これです。
内容の面白さもさる事ながら、登場人物の台詞の中に登場する有名人・ジェシー・ジェイムズやコール・ヤンガー等々を調べてみるとさらに面白いコミックスです。

１９９５年に角川書店からＡ５判全３冊で刊行されたものをB６判にし、今回１０数年ぶりにカバーと中の挿絵を伊藤明弘氏が描きおろし。
伊藤明弘ファンは勿論、西部劇ファン、このマンガを読んだ事が無いマンガ読みな人に、是非おススメの全３巻です。
是非、こうたってください。