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●人の心に残るわけ
全1巻 好評発売中!
吉田秋生 定価530円(税込)
解説は映画監督の中原俊。この作品は、二度映画化されている映画でもあります。しかも同じ中原監督の手によって。監督がこの作品を読んで、何を感じ、何を読みとってあの映画を撮ったのか、心の中に潜ることができるような解説は、そのまま監督が作者の世界に潜っていったときの胸の震えが文字にされたものだと思います。
●もうひとつの作品を楽しむ
好評刊行中!
美内すずえ 第20巻定価630円(税込)
解説は演劇界の巨匠であり、映画も手がけるあの蜷川幸雄。もうその時点で、「紅天女」を目指すふたりの若き女優・北島マヤと姫川亜弓の世界が、現実と交錯したような錯覚を覚えずにいられません。仕掛けの施された解説には、途中ハラハラひやひやさせられます。その理由がわかったときの「!」も、醍醐味のひとつでした。
●この本でまた会える
全6巻 好評発売中!
三原 順 第3巻定価670円(税込)
この本の巻末に収録されているのは、今はもうこの世にはいない作者の三原順と、同じく漫画家のくらもちふさこの対談。きっと同じ時代に、同じように熱狂的にファンに愛される作家として作品を発表しつづけていたおふたりだからこそわかりあえることがたくさんあっただろうなと、想いをはせずにいられない対談は必読です。
●日本語教科書としての漫画
魔夜峰央 第14巻定価590円(税込)
解説は、ワイドショーでだじゃればっかり言ってるやたら日本語の達者な外国人・デーブ・スペクター。彼が放送プロデューサーであることを、この解説の肩書きを読んで思い出したくらい、日本のお茶の間に馴染みきった方だと思います。その彼が、日本語を日本の漫画で学んだとは! きっと今も次なるデーブは増殖中のはず。
●楽しいおしゃべり
山内直実 氷室冴子/原作 第5巻・定価610円(税込)第6巻定価630円(税込)
原作の小説を書いた今は亡き氷室冴子と、あらたに漫画という形で作品を楽しませてくれた山内直実の対談が収録された二冊。原作とそこから広がる世界の蜜月が感じられて、興味深いです。時間は戻らないもので、先へ進むことしかできないけれど、記憶や記録や作品は残るし、伝えることができるんだと改めて胸打たれました。
●ほろりとじんわり
全4巻 好評発売中!
大雪師走 第1巻定価510円(税込)
解説はコピーライターであり、人気サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」主催でもある糸井重里。体も脳味噌もちっこいハムスターたちの、日々の姿をまさに「観察」した本作の魅力の理由のひとつを、ごく個人的な想い出と共に、的確に読み解いてくれる解説は、彼自身もまた優れた「観察」眼の持ち主だからこそだと思うのです。
●脚本家の目で見てみると
全5巻 好評発売中!
麻生みこと 第3巻定価740円(税込)
解説は人気脚本家の木皿泉。胸をつらぬく一文は、魅力的な友人たちの中で唯一、普通の女の子である主人公二美について語ったものでした。特別に見える友人たちのなかにもある揺れる気持ち。二美の揺らがない気持ちの「特別さ」に、この作品を読むたび、華やかな友人たちのように二美に焦がれたことを思い出させてくれます。
●両手いっぱいの「!」と「」
安孫子三和 第2巻定価630円(税込)
解説はアニメになった「みかん・絵日記」でみかん役を演じた声優のTARAKO。愛犬に「ももじ」(みかんの友達犬の名前)と名付ける彼女は、動物といえど愛しちゃえば家族だし恋犬(?)だし何よりも愛しい存在だと語ります。動物と生活を共にする人間ならではの視点から語られる作品の魅力は心にじんとくる温かさを持っています。